子供の頃は一番身近にいた蝉だが今はかなり手強いニイニイゼミ

小学生の頃、季節便りに6月末頃書いたのはニイニイゼミの初鳴きだった。梅雨の終わる晴れる日には学校帰りの公園でその声を聞いてわくわくした夏への季節の移ろいを感じた事を思い出す。公園のアラカシの基部にはニイニイゼミの泥にまみれた抜け殻がたくさん付いていた。どこにでも発生していてスズメが追いかけて餌にするのもよく見かけた。しかし、最近はクマゼミが跋扈しており、この蝉は存在感を少なくしている。また、あれほど見つけやすかったこの蝉は、今はかなり木の高いところで鳴いている。撮影しようと試みると、その生態が変化したことを教えられる。松尾芭蕉が山形で7月上旬に詠んだ有名な俳句『静けさや、岩に染み入る、蝉の声』の蝉は斎藤茂吉により当初アブラゼミとされたが、後に論争で発生時期からこの蝉とされたという。私はこの俳句を習った時、真っ先に脳裏に浮かんだのはニイニイゼミだった。ニイニイゼミが他に蝉の声のない古寺や里山で鳴くのを聞くと、まさにこの俳句と同じ光景が浮かんでくる。ヒグラシの声は物悲しいがニイニイゼミは音がある方が染み入るような見事な静寂を演出してくれる。
ニイニイゼミ岩倉坂原20.7.29 (3).jpg岩倉の里山で杉の木にとまり鳴いているニイニイゼミ 2020.7.29.撮影
ニイニイゼミ岩倉坂原20.7.29 (9).jpg岩倉の里山で杉の木にとまり鳴いているニイニイゼミ。梅雨時期の稲田沿いの林道で鳴くのはこの蝉の声しかない。 2020.7.29.撮影
ニイニイゼミ岩倉坂原20.7.29 (19).jpg岩倉の里山で杉の木にとまり鳴いているニイニイゼミ。見事な迷彩柄で横から見ると蝉とわかる。 2020.7.29.撮影
ニイニイゼミ岩倉坂原20.7.29 (14).jpg岩倉の里山で杉の木にとまり鳴いているニイニイゼミ。これは比較的低いところにいた。 2020.7.29.撮影
ニイニイゼミ岩倉坂原20.7.29 (15).jpg何かに追われて来たのか鉄条網のフェンスにとまったニイニイゼミ 2020.7.29.撮影
ニイニイゼミ岩倉村松20.7.27 (21).jpg里山の自然に染み入るように鳴くニイニイゼミ。どこで鳴いているのか杉皮と見事な迷彩となってわかりにくい。どうやら愛を語り雌を呼んでいたようだ。 2020.7.27.撮影
ニイニイゼミ岩倉村松20.7.27 (6).jpg杉にとまり鳴いていたニイニイゼミ。この里山は昔からニイニイゼミが多い。 2020.7.27.撮影
ニイニイゼミ岩倉村松20.7.27 (16).jpg杉で鳴くニイニイゼミ。見る角度により見えてくる。 2020.7.27.撮影
ニイニイゼミ岩倉村松20.7.27 (51).jpgよく見ると色に個体差があるのもわかるニイニイゼミ 2020.7.27.撮影
ニイニイゼミ岩倉村松20.7.27 (45).jpg桜の木にいたニイニイゼミ 2020.7.27.撮影
ニイニイゼミ岩倉村松20.7.27 (54).jpg接写させてくれた桜にとまるニイニイゼミ。学生の頃、ここの棚田の入り口にハンノキがあり、そこで数多くのニイニイゼミが鳴いていた。その時感じた里山の静寂を今でも思い出す。 2020.7.27.撮影

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